火の中に飛び込み楽しむ覚悟

お盆が始まった。

我々ホテルマンにとっては、書きいれ時である。

一般の方が休んでいるときこそ私たちは働かなくてはいけない。

「そこがホテルマンのつれぇとこよ」と言いたくもなるが、言ったところで何も始まらない。

 

楽しむしかないのである。

そう、ピークを楽しんでしまう。

 

お客様の長蛇の列を目の前にして、

一度に2人3人とご要望が右からも左からも飛んでくるその状況を。

 

他のスタッフに不備はないか、トラブルに巻き込まれていないか、目を光らせる、しかも心からの笑顔は保ちながら。

 

辛い状況で、手を抜かずむしろ自ら火の中に飛び込む覚悟で業務にあたるとその姿勢や波動は連鎖し、学生時代の部活動で感じていたあの連帯感や清々しさを得られることに気付く。

 

辛いとき隣で笑顔を絶やさずお客様と向き合っているスタッフ。

「よし、俺も」

「よし、わたしも」

アイコンタクトで「はい、お互い 頑張りましょう!」が伝わる。

 

もちろんその連帯感や波動はお客様にも伝わり、お待たせしたとしても誠心誠意の「お待たせいたしました」は、評価として返ってくるのだと信じている。

 

ピークが終わり「いや~忙しかったですねぇw」

「あのとき〇〇でしたよねぇ!」

これがまたチームの絆を強くする。

あれこれ部下に細かいことは言う必要はない。

私は背中(行動)を見せ彼らを評価し、労う。

それだけでよいのだ。